News

お知らせ

【看護だより】vol.39 新しい生活様式のなかでの架け橋になる

【看護だより】vol.39 新しい生活様式のなかでの架け橋になる

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言は解除され、新しい生活様式が必要とされています。

そんな時期に私の祖父が入院しました。どこの病院も面会禁止などの対策をとっている為、体調の悪い祖父を見舞う事も出来ず、私を含め家族みんな不安で心配な思いをしました。そんな経験から入院中の患者さんとご家族を繋げるために医療職としてどうしていけば良いか考え、心に残る出来事がありました。

面会禁止期間中に、ご家族が病棟へ来られた時は、会って頂く事が出来ないため、スタッフから患者さんの様子を伝えていました。そんなある日、ご家族が「なかなか会えないからどうしているか心配です、元気になっていますか?」と言われました。実際に患者さんの姿がみられないことに不安を感じていることがとても理解できました。

そこで、どうにかして患者さんの様子をリアルに伝える方法はないかと考え、デジタルカメラを使って患者さんの様子を動画で撮影しました(ご家族の承諾有)。その動画には、1ヶ月前の入院時、あまり喋られず、反応も鈍かった患者さんが、「こんにちは」と喋ったり、カメラに向かって手を振ったりする様子が撮影されていました。その状況を見たご家族は涙を流されとても喜んでくださいました。患者さんの「今」を見て頂く事で、良くなっている姿に安心してもらう事が出来ました。

このような状況ですが、私たち看護師が出来る事を日々考えながら、患者・家族が安心できる架け橋となっていきたいと思います。

 

4階西 Y