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【看護だより】vol.79 聖なる灯火

【看護だより】vol.79 聖なる灯火

10月12日の秋の風の心地よい午後の日、看護学校の戴帽式に出席させて頂きました。

厳粛な雰囲気の中、式が始まりました。

少し緊張した表情の戴帽生たちが順番に真新しいナースキャップを先生から頂き、ナイチンゲールの聖なる灯火を分け与えてもらいます。

厳かでありながらも、どこか生き生きとした心地よい時間がながれ全員の戴帽が終わると、ホールの照明が落とされ、ロウソクの明かりのみとなり、戴帽生が誓いの言葉を宣誓します。

私の戴帽式は何年前だっただろうか(笑)初めてナースキャップをかぶった時の気持ちは忘れてはいません。しかし、時代の流れで実際の現場ではナースキャップはかぶらず、看護師のシンボルとなってしまっています。

ナースキャップだけでなく、ナイチンゲール誓詞も今では現代語訳されています。

でも、今日は昔を思い出しナイチンゲール誓詞を振り返って見たいと思いました。

 

『ナイチンゲール誓詞

われは、ここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん。

わが生涯を清く過ごし、わが任務(つとめ)を忠実に尽くさんことを。

われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬をもちいることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。

われは我が力の限りわが任務(つとめ)の標準(しるし)を高くせんことを努(つと)むべし。

わが任務(つとめ)にあたりて、取り扱えたる人々の私事(しじ)のすべて、わが知り得たる一家の内事(ないじ)のすべて、われは人に洩(も)らさざるべし。

われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧(ささ)げん。』

※ナイチンゲール誓詞とはナイチンゲールの看護に対する精神を基とし。

医学に携わる看護師としての必要な考え方、心構えを示したもの・・・

 

今日は戴帽式に参列し改めて看護師としての自分自身を振り返るいい日となり、身が引き締まりました。

ちなみに、ナースキャップって、平べったい成型された布を自分たちで組み立てるんですよ!自分の好みの大きさにするのも、ちょっとしたオシャレでした。それが出来る看護師が減ってきているのが少しさみしい気持ちになりますね。

看護部 K