山陽新聞プレミアム倶楽部 2020年4月1日

山陽新聞プレミアム倶楽部 2020年4月1日

施設拡充し地域医療に貢献

社会医療法人 全仁会 理事長 高尾 聡一郎氏

救急棟をはじめ病院の増改築が進んでいますね。

 脳神経疾患専門の病院として開院し、以後診療科を22まで広げてきましたが、創立30年(2018年)を機に全体の施設・設備を見直し、充実強化するリニューアルに着手。来年の完成を目指して工事を進めています。うち受入数が増加して対応を急ぐ救急棟は今年7月末に工事が終了し、高性能医療設備を導入して一新します。ほかに外来待合室は現在の1日600人規模を千人規模まで拡充。手術室は現在の2から3に増やし、事務エリアも余裕を持たせて快適で働きやすい職場環境につくり変え、地域医療に一層貢献してまいります。  当院は「救急から在宅まで何時いかなる時でも対応します」が理念。救急の受入数は年間2200~2300人に上り、岡山県南西部地域で3番目の多さ。「社会医療法人」もこの受入数から認定されました。

病院を会場にして、病院スタッフが一般市民や患者家族と交流する「のぞみの会」を長年続けておられますね。

 病気や治療についての講演会、健康相談、手軽な体操、脳トレーニング、患者さまがリハビリで取り組んだ作品展などで構成し、来場者は毎年千人を超えます。高尾武男名誉理事長(病院創設者)が倉敷中央病院に勤務していたころに始め、今年55回目。なお今年は病院が増改築中なので、講演会を10月11日に倉敷市民会館で開催予定です。

「一人ひとり目の前の患者さまに誠心誠意」がモットーです。

 当院独自の「患者本位4原則」を設け、患者さまのニーズを第一に全人的に対応▽分かりやすく優しい医療サービスの提供―などを目指しています。軸になる医師や看護師らスタッフには豊かで高度な知見と技術を持たせたい。人材育成に役立つよう地域の他の医療機関や施設と交流し、情報交換するセミナーを続けているほか、毎年研究テーマを決めて院内研究発表大会も開き力量を高めています。

「共に生きる」が座右の銘と伺いました。

 研修医時代の恩師の言葉からです。医師として患者さまと共に生きる。組織のリーダーとして職員と共に。また地域と共に生きていくということを意味しています。これkらも患者さまの思いに寄り添い、一層地域に根付いた医療の道を歩みたいと思っています。

山陽新聞 2020年4月1日 掲載