施設長あいさつ

私は大学附属病院や2次救急病院で、脳神経外科、脳卒中、頭痛の専門医として長く勤務してきました。頭痛を始め神経系の疾患の診療に当たっては、患者さんからの話をよく聞き(問診)、見て(視診)、触って診察(触診)することが大切です。時には首や頭に聴診器を当てて診察(聴診)する必要のある疾患もあります。そのような診療の型が身についているので、倉敷老健に勤務してからもその姿勢を保って利用者様を診ています。
倉敷老健では、利用者様が安心して施設生活を楽しんでいただくために、リハビリテーションスタッフ、介護福祉士、看護師、管理栄養士、事務職員、常勤施設医が協力して、健康の維持管理・栄養管理を行っています。そして、在宅復帰を目的とする超強化型老健として、それぞれの状態に応じて機能改善に取り組み、自立支援を積極的に行っています。
高齢化が進む現代、多くの合併症を抱えている方や介護度の高い方の入所が増えている傾向があります。そのため入所中に持病が悪化したり、新たな疾患が見つかったりする場合もありますが、倉敷老健は倉敷平成病院に隣接しているので、夜間の場合であっても同病院の医師により速やかに対応することが可能です。さらに、必要に応じて同病院の各科の専門医がベッドサイドにまで往診して診療に当たってくださいます。それにより、安心と質の高い医療を提供することができています。
また、慢性的な疾患の終末期などで自宅に戻ることが難しい場合には、人生の最期を安らかに過ごしていただくために、「看取り」にも取り組んでいます。
専門分野:脳神経外科
資格・専門医・ 所属学会
医学博士/日本頭痛学会専門医/日本脳神経外科学会専門医/日本脳卒中学会専門医/日本老年医学会 老人保健施設管理認定医/日本脳神経外科コングレス/日本脳ドック学会
資格を活かした診療
老人保健施設管理認定医
日本老年医学会が定める老人保健施設管理認定医のもと入所中の診療、健康管理、薬剤管理などが行われます。疾病発症時には迅速に対応し治療にあたることができます。もちろん、隣接している倉敷平成病院への外来受診や入院も可能です。
難病指定医
パーキンソン病など指定難病の認定更新のためには、毎年専門医の診察を受けて更新手続きをする必要があります。当老健では、脳神経系の難病に関しては、入所したまま施設長が診察をして「臨床調査個人票」に記載できるので、原則的に病院を受診する必要はありません。
身体障害者福祉法第15条指定医師
脳卒中などの後遺症で肢体が不自由になった場合、その程度に従って身体障害者手帳の交付を受けることができます。脳卒中発症後、急性期病院での治療を終え、回復期病院でのリハビリテーションの後、倉敷老健でリハビリテーションを継続するような場合、入所中に施設長が「身体障害者診断書・意見書」を作成することが可能です。
施設概要
| 施設名 | 倉敷老健 超強化型老人保健施設* |
| 定員 | 入所:150名 通所リハビリ:180名(倉敷在宅総合ケアセンター2階) |
| 開設年月日 | 昭和63年12月1日(新館増築 平成16年8月) |
| 事業所番号 | 3350280008 |
| 所在地 | 岡山県倉敷市老松町4丁目3-38(倉敷平成病院に隣接) |
| 電話番号 | 086-427-1111(代) |
| FAX | 086-427-1196 |
| 建物 | 本館:鉄筋コンクリート3階建(建築面積1,054㎡ 延床面積2,610㎡) 新館:鉄筋コンクリート4階建(建築面積830㎡ 延床面積3,149㎡) |
| 開設者 | 社会医療法人全仁会 理事長 高尾 聡一郎 |
| 施設長 | 渡辺 明良 |
| 名誉施設長 | 大浜 栄作 |
* 超強化型老人保健施設(超強化型老健)とは?
5種類ある介護老人保健施設(老健)の区分の中で最上位に位置する類型で、在宅復帰・在宅療養支援機能が最も高いと認められた施設のことです。
倉敷老健の特徴
救急から在宅まで、
地域に根ざした
トータルヘルスケア。

倉敷老健は、病院と家庭との中間施設として自立を支援し社会復帰、家庭復帰、在宅生活支援をお手伝いいたします。
主に病状の安定した方を対象に、ADL(日常生活動作)とQOL(人生の充実度)に重点をおき、快適な生活を送れるよう支援し、在宅や地域社会への復帰を目指して、日々のリハビリテーションに取り組んでいます。また、倉敷平成病院に隣接しており、施設医と共に適宜ふさわしい医療を提供しています。
行動指針
倉敷老健の行動指針
1.入所者様、ご家族とつながる
入所者様とご家族に寄り添い思いやりの心をもって入所者様本位のケアを提供します。
2.地域とつながる
地域に根ざし、安心した在宅生活が1日でも長く送れるよう支援します。
3.職員同士でつながる
率直なコミュニケーションのもと多職種が連携・協力し、職員の資質向上、職場環境の改善に努めます。
令和3年10月1日作成
令和5年10月1日改訂
フロアマップ




