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【看護だより】vol.37 スーパームーン

【看護だより】vol.37 スーパームーン

4月7日から8日にかけて、皆さんはスーパームーンを見られたでしょうか。

私は、夜はうっかり見ることができませんでしたが、4月8日の明け方にオレンジ色がかった大きめの月が西側の空に浮かんでいるのを見ることができました。

満月は、太陽と月が正反対の位置にある状態をいい、満月の日に生まれた人は、太陽をとるか月を取るかというように、人生の中で二者択一を求められるという説があるそうです。さらに今回はただの満月ではなくスーパームーン! スーパームーンとは、地球から近い場所で起こる満月のことで、肉眼で大きく見えるだけでなく、満月と地上の距離が縮まるので、私たちの元に降り注ぐパワーも大きくなるそうです。折しも4月7日に新型コロナウイルス感染症をこれ以上拡げない為に国が緊急事態宣言を出しました。今の日本の状況は、家の中の生活(活動自粛)を取るか、仕事を取るか、国を挙げて二者択一を迫られている…スーパームーンの影響でしょうか。

家での生活を選んだ人たちが、家庭生活を強制されて感じるストレスは、それが長引けばなおさら大きくなり、家庭内暴力が増えているというニュースも聞こえてきています。病院で働く私たちは、二者択一でいうと、仕事を取った人、少しネガティブな言い方をすれば、見えないウイルスとの戦いの中で働かざるを得ない人、となるでしょうか。東京などでは医療者が疲弊した状態が生まれつつあるようです。これからどんな大変なことが起こるのか分かりませんが、社会の中で役立てる仕事をしている、ということを自分たちの支えにして、スタッフ皆で協力し、月の負のパワーを跳ね返していきたいと思います。

当院では4月1日から面会禁止、4月7日から病院内に入る方の検温をさせていただき、コロナウイルスを院内に持ち込まない対応を徹底して行っています。患者さん達に寂しい思いや不自由な思いを強いることになるかもしれませんが、全ての人の力を合わせて、できるだけ早く貴重な日常を取り戻せるようにしていきましょう。

 

看護部 T