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【看護だより】vol.74 「ありがとう」は魔法の言葉

【看護だより】vol.74 「ありがとう」は魔法の言葉

皆さんは普段、どれくらい「ありがとう」という言葉を使いますか?

「ありがとう」は伝える人も伝えられる人もお互いが幸せになれる素敵な言葉だと思います。

先日、実父の病院受診に付き添いました。父は8年前の交通事故後、脳に障害が残り、自分からはほとんどしゃべらなくなり、笑顔が消えました。

診察の時に先生が「誰のおかげで元気になったんですか?」と父に質問をされました。
父は照れくさそうに「か・な・い」と少々笑みを浮かべて答えました。

私は父のこんな表情を久しぶりに見ました。先生から「先日診察に来られた90才台の女性の方が、私は死ぬまでありがとうを何回でも言おうと思っています」とおっしゃられていましたよと教えてくれました。
先生は父に対して「これからはありがとうを増やしましょう」とサイン入りのポスターを作ってくれました。「ありがとう」が増えることで、きっと笑顔が増えると思われてくださったのだと思います。

1週間後、母から連絡があり、先生のポスターの効果はまだ出ていない様子でしたが、「ありがとう」は大きなパワーをもったすてきな言葉です。

父や母の生活に「ありがとう」が増えて笑顔が増えることも願いつつ、私自身も仕事でも家庭でも「ありがとう」の言葉を増やして笑顔で過ごせるようにしていきたいと思います。

 

3階西病棟  Y