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【看護だより】vol.68 医療安全対策の潮流

【看護だより】vol.68 医療安全対策の潮流

残暑が厳しい秋の始まりから、紅葉が美しく色づく頃にかけ看護学校の医療安全の講義に行っています。

秋と言えば連想される1位が「食欲の秋」そんな秋の午後、生徒達はお腹もいっぱいで睡魔が襲ってくるであろう時間帯の授業。しかし、みんな目を輝かせて私のつたない授業を聞いてくれます。そんな授業も今回4度目で無事に講義を終える事が出来ました。

改めて教科書を見返し、資料を作るなかで医療安全について振り返る良い機会になりました。

今回は社会問題になり医療安全に目を向けるきっかけになった事象を紹介します。

1999年(平成11年1月)横浜市立大学付属病院で患者を取り違え、入院目的と異なる手術が施行された事故、1999年(平成11年2月)都立広尾病院で血管内に消毒薬を誤注入する死亡事故、2000年(平成12年2月)京大病院で人工呼吸器の加湿器へのエタノール注入による死亡事故、2000年(平成12年4月)東海大病院で静脈内への内服薬誤注入による死亡事故と相次いで発生しています。

この様な事象が発生し安全対策について取り組まれる様になりました。

その頃、私は看護師として働いていたので、連日報道されるニュースで驚きと、医療現場に関わる事の怖さを感じた事を思い出します。

現在は医療安全に関わる者として、このような事故が起きない様対策を考えています。

医療安全対策の基本の考え方として「してはならないことをしない」すなわち間違いをおかさない、「するべきことをする」すなわち確認を怠らない、この事の周知・徹底をこれからも行っていきたいと思っています。

看護部:K