肩の運動について

早いもので、もう11月ですね。冬は楽しい行事が目白押しの季節です。クリスマス、お正月、そしてインフルエンザ流行の季節……栄養と睡眠をしっかりとって、令和初めての冬を元気に楽しみましょう!
今回はニューロモデュレーションセンターのOT(作業療法士)から、肩の運動についてお話をさせていただきます。
ニューロモデュレーションセンターのリハビリ部門は、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、公認心理師(CP)から成り立っています。理学療法士は体のバランスや歩行、言語聴覚士は発声や飲み込み、公認心理師は心の問題や認知機能などについて、それぞれ検査や治療を行っています。作業療法士は、主に手の動きについての検査や、生活上の動作(たとえば食事をしたり、お風呂に入ったり、着替えをしたりといった毎日の生活に欠かせない動作)に注目しながらリハビリテーション介入を行っています。ニューロモデュレーションセンターではパーキンソン病の患者様と関わらせていただく機会が多いのですが、パーキンソン病の患者様は固縮の影響から肩や身体の柔軟性が乏しくなることがあるため、リハビリテーションの中でよく肩まわりの運動を行います。
たとえば、肘を曲げて指先で軽く肩に触れるような姿勢をとり、肘の先で円を描くようにぐるぐる回します。このとき、肘先だけではなく肩を大きく動かすように意識してみてください。そうすると、肩甲骨のまわりについている色々な筋肉をしっかり伸び縮みさせることができます。
人間の腕をクレーンに例えると、肩はクレーンのつけ根にあたります。つけ根が安定し、かつ適切な動きを行える状態になることによって、クレーンの先端にあたる手先の動きも安定しやすくなり、食事をしたり字を書いたりといった細かい動きもやりやすくなります。デスクワークの方や手芸など細かい手作業がお好きな方、長時間体を丸めるような姿勢をとりやすい方も、こういった運動を合間に挟みながら行っていただくと、お仕事や趣味がより効率よく、楽しく行えるかもしれません。お試しになってみてください。

ニューロモデュレーションセンター OT A




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