国内初、DBS手術にてボストンサイエンティフィック社製の新製品を植込みしました

 

12月3日(木)、牟礼英生センター長と篠山英道副院長(脳神経外科)が行ったパーキンソン病の患者さんに対するDBS手術にて、ボストンサイエンティフィック社(ボストン社)電池式DBS専用神経刺激装置の植込みを行いましたのでご報告いたします。この装置は日本で薬事承認を取得後、12月1日(火)に発売が開始されたもので、当院にて国内初症例の植込み手術を行いました。

特徴ですが、ボストン社として初の電池式条件付きMRI対応DBS神経刺激装置です。従来は充電式のみの販売であったため、充電ができる若い患者さまや刺激強度設定が強いと予想される患者さまに対応していました。電池式の誕生は充電に不慣れな方や刺激強度設定が弱い患者さまにも対応することができます。

DBS手術は精度が高く、電極留置が1mmずれでも症状が変化するため、刺激部位を微調整します。

ボストン社は独自の刺激技術にて刺激部位に対する調整が細かく設定でき、より最適な部位に刺激を実施することができます。

条件付きですが1.5T全身MRI撮像可能です。患者コントローラもBluetoothを用いたワイヤレス仕様となっています。

倉敷ニューロモデュレーションセンターでは国内で認可流通するすべてのDBS/SCS装置の植込みを実施しています。

11月30日の手術でも新しい神経刺激装置を植込みしました。各メーカとも独自技術を持っており、患者さまの状態に合わせてメーカ選択を実施しています。


当院は医師をはじめ臨床工学技士といった機器に精通したスタッフが対応しています。今後も医療機器の発展に対応し、DBS/SCSの治療が必要な患者さまに安心な医療を提供したいと思います。

臨床工学技士 T



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