臨床工学技士の脳深部刺激療法・定位的脳手術への関わり

当院、臨床工学技士業務において医療機器保守管理や医師の指示の下、生命維持管理装置の操作を行っています。
また、脳神経外科領域に携わる機会もあり、手術中の医療機器操作や管理などを行っています。
脳深部刺激療法(DBS)や脊髄刺激療法(SCS)といった治療では、手術中に症状改善効果と刺激による副作用の評価を行うため、医師の指示の下、医療機器の操作を行い医師のサポートを行っています。
脳深部刺激療法(DBS)の手術中、効果的な部位を選定し正確にDBSリードを留置する必要があるので、手術支援システムを用いて標的部位の可視化・マイクロエレクトロードレコーディング(MER)による目標部位の確認を行います。
手術中はMERの機器操作を行い、脳神経活動の発火パターンの特徴を記録し術中試験刺激を実施することで、刺激による副作用の確認も行っています。
年々高度化される医療機器について臨床工学技士が専門とする分野であり、定位的脳手術における医療機器操作・管理を行うことで安全に手術が行えるように努めています。
その他、外来診療では臨床工学技士が植込みデバイス(IPG)チェックなどに携わっており、IPGが正常に動作しているか異常がないかなどシステムチェックを実施しています。これからも患者さんに寄り添った治療に貢献できるよう努めていきたいと思います。

倉敷ニューロモデュレーションセンター ME T

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