食事は規則正しく?いえ臨機応変に。

パーキンソン病の症状が進行すると、「ウエアリング・オフ現象」(パーキンソン病治療薬L-ドパの効く時間が短くなる現象で、1日の中で症状がよくなる時間や悪くなる時間帯が出てくること。)や「オン・オフ現象」(薬の効果が突然なくなって動けなくなったり、効果が突然現れて急に動けるようになったりすること。)が起こることがあります。

L-ドパの量や飲む回数を調整する、他の薬の追加や変更などで改善することがあるため、内服薬の調整については、症状ダイアリーをつけ、医師と相談しながら対策されていることと思います。

さて、そんな時の食事はどうしたらいいのでしょうか。日本人は古くから1日3食で生活しています。朝昼夕の3食を規則正しくバランス良く食べ、間食はほどほどにして。。それこそ健康、というイメージがありますが、そこにこだわりすぎる必要はないのです。上記のようなオフ症状があったり、振戦、筋強剛、無動などの症状がある場合は食事摂取に影響を及ぼします。今ここで食べなければならない、と時間にこだわるのではなく、薬の効果のある時間に食事ができるよう、タイミングはそれぞれの方に合わせられるとよいです。基本は主食、主菜、副菜を揃えた食事が望ましいのですが、いいタイミングで食事ができるよう、すぐに食べられるものを用意しておくとよいでしょう。パーキンソン病の方は特に便秘の方が多いので、食物繊維、オリゴ糖や水分は多めにとりましょう。一度に十分な量の食事が摂れない場合は、間食や栄養補助食品も上手く利用しましょう。オフだから食べられなくても仕方ない、ではなく、何とかならないか?と一緒に考えましょう。気になることがあればいつでもご相談下さい。

食事面からニューロモデュレーションセンターのサポートが出来るよう、管理栄養士もがんばっていきます。

ニューロモデュレーションセンター 管理栄養士 A子




関連記事

  1. パーキンソン病患者さんのすくみ足について

  2. パーキンソン病と認知機能・高次脳機能障害について

  3. 倉敷ニューロモデュレーションセンター牟礼センター長が山陽新聞…

  4. 国内初、DBS手術にてボストンサイエンティフィック社製の新製…

  5. 【吉田病院 脳神経外科 友金 祐介先生が倉敷ニューロモデュレ…

  6. パーキンソン病と嗅覚

最近の記事

PAGE TOP