外出自粛中も運動は大切

 ニューロモデュレーションセンターでは多くのパーキンソン病患者さんが治療を受けておられます。最近は、新型コロナウイルスの流行により外出を控えて自宅で過ごしておられる方が多いと思います。しかし、パーキンソン病患者さんにとっては、身体活動量が過度に減少することは非常に危険なことです。パーキンソン病は運動機能に大きく影響を与える病気です。病気の症状に加え、二次的に筋力低下、関節拘縮(関節が固まる)などが生じることによって日常生活動作の困難さが増加する恐れがあります。このリスクを軽減するためには、自宅内でも運動をすることが大切です。最近では在宅での運動がバランス、歩行速度を改善することを報告した研究(Allyson.2019)もあり、その重要性も示されています。一方で、運動を止めてしまうと効果はなくなるとの報告もされており、運動は続けることが大切です。

運動をする際の注意点を3つお伝えします。
1つ目は転倒に注意することです。立つ、歩くことが不安定な方は手すりなど支えを利用する、座ったり、寝たままでもできる運動を中心に行うと良いです。特に、ふらついても自力で姿勢を修正できない(姿勢反射障害)、歩き始めや方向転換時などに足が踏み出しにくい(すくみ足)ような症状がある方は転倒に十分注意が必要です。
2つ目は調子の変動が大きい方はなるべく調子の良い、動きやすい時間帯に運動をすることです。
3つ目は運動をする際はしっかり声を出しながら身体を大きく動かすことです。パーキンソン病の症状により、声も身体の動きも小さくなりやすいので大きなかけ声をかけながら、大きく運動をすることを心がけましょう。

運動の内容については歩く(今は自宅内または人混みを避けて)、バランス能力の高い方はダンスなども良い運動になります。その他、当院でも紹介した「生活不活発病予防」の運動も参考にしてみて下さい。外出自粛が解除された際には楽しく外出ができるように、今は自宅内で安全に運動を継続し身体機能を落とさないように頑張りましょう。

倉敷ニューロモデュレーションセンター PT Y

関連記事

  1. 第59回日本定位・機能神経外科学会参加報告

  2. 九州SCS治療研究会参加報告

  3. 世界パーキンソン病学会 およびInfinity Users…

  4. 当院の脳神経外科専門医3名が日本定位・機能神経外科学会機能的…

  5. 第44回関東機能的脳外科カンファレンス発表報告

  6. 新体制になって

PAGE TOP