栄養科通信vol.110 「セカンドミール効果」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b01みなさんはセカンドミール効果という言葉を聞いたことがありますか?セカンドミール効果とは、1日の中で最初に食べる食事(ファーストミール)=朝食が、次に食べる食事(セカンドミール)=昼食以降の血糖値に影響を及ぼすという理論です。

もともと私たちの体は、食事を摂ると血糖値が上がりインスリンと呼ばれる血糖値を下げるホルモンが分泌されます。しかし、血糖値が急激に上がってしまうとインスリンが多く分泌されてしまうことがあり、糖質を脂肪に変える働きが過剰になり太ってしまう原因になります。血糖値がゆっくり上昇するようになると筋肉や脳でのエネルギー利用が適切になされ、糖質を過剰に脂肪に変えることはなくなります。つまり糖質が脂肪に変換されにくくなるので太りにくくなるということです。そのため血糖値を急激に上げないことが重要になってきます。セカンドミール効果がある食品は血糖値の急激な上昇も防いでくれます。

  • セカンドミール効果のある食品…大麦、海藻類、キノコ類、ごぼう、オクラ、納豆、こんにゃく等

主に食物繊維を多く含む食品が挙げられます。%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b02

食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」がありますが、特にセカンドミール効果を期待するならたくさん摂りたいのは水溶性食物繊維です。粘度の高い水溶性食物繊維は、胃から小腸へと食物が移動する速さと小腸での糖質の消化の速さを遅らせてくれる為、糖の吸収が穏やかになるのです。

そして、水溶性食物繊維をどの食品よりもたくさん含んでいるのが大麦です。大麦に含まれる水溶性食物繊維(β-グルカン)の働きでより高いセカンドミール効果が期待できます。国内外の様々な研究により、朝食で大麦を食べた人は血糖値が上がらない状態を一日中キープできることも分かっているそうです。

昼食や夕食にセカンドミール効果のある食品を食べても次の食事に効果が期待されるという研究結果もありますが、一番効果がありオススメなのは、朝食に食べることです。

上手に血糖値をコントロールすることで太りにくく健康的な食生活を送ることができます。みなさんも、セカンドミール効果のある食品をとり入れた食事作りをしてみてはいかがでしょうか?

管理栄養士 M.S

予防リハビリに興味のある方はお気軽にお問合せ下さい!

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

みなさんこんにちは。涼しい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?今日は、倉敷平成病院 予防リハビリをどんな方が利用しているのかを紹介したいと思います。
予防リハビリは、介護保険で要支援1、2の認定を受けた方が利用されています。
・病気の後遺症で身体に麻痺があり、歩行が不安定になっている
・骨折をして腰や肩に痛みがあり、家事が困っている
・足腰が弱ってきていて、転倒しそうで不安
・最近、物忘れが気になるようになってきた
・一人暮らしで食事が偏っていて、栄養不足になっている
・食べ物や飲み物を飲み込む力が弱くなって、誤嚥のリスクが高くなっている
ここに挙げたのは一例ですが、みなさんそれぞれお体のお悩みや、ご病気を持たれながらも、「リハビリをして杖なしで歩けるようになりたい!」、「これからも元気に自宅で生活したい!」など、それぞれの目標に向かって日々リハビリに取り組まれています。

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b01人ひとり目標が違うということは、それぞれに必要なプログラムも違います。
・座っていてもできるエアロビクス
・転倒予防や物忘れ予防に効果があるスクエアステップエクササイズ
・腰痛や膝痛など整形外科疾患に効果があるロコトレ
・全身のストレッチをして体力低下を予防するリラクゼーション
・理学療法士、作業療法士による個別トレーニング
・言語聴覚士による口腔機能訓練
この他にもさまざまなプログラムを予防リハビリでは実施しており、ご利用の方の目標が実現できるように、1人ひとりに合ったプログラムを提案しています。また、運動プログラムだけではなく、バランスの取れた食事の提供や、定期的な健康チェックなどを行い、ご利用の方の日々の生活を支援しています。

「介護保険のサービスを使ったことがないから不安・・・・・・」、「自分に合うプログラムがあるだろうか?」と思われている方、ご安心下さい。
予防リハビリでは、体験や見学をいつでも受付中です。興味を持たれた方は是非、お気軽にご連絡下さい!

予防リハビリ 相談員 M.A

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み ~動作介助が必要な方に対する穏やかで専門的な在宅生活支援~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

革命中の通所リハビリテーションです.
「もっと利用者さまに提供できるサービスメニューを増やしたい! 利用者さまの潜在能力をもっと引き出したい」という思いから,プログラム内容の変更と部屋のレイアウトの変更に取り組んでいます。その取り組みを全5回連載しています。

前回の記事は→倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
~リハビリ意欲が高い方編~
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み~認知症状を有する方々と職員の笑顔が溢れる部屋づくり~

第4回目となります今回は、生活に介助が必要な方に対する穏やかな空間づくりについてご紹介致します。

個別性を重視した専門職連携とご家族とのつながり
この部屋は、専従の介護福祉士、看護師、リハビリスタッフ、言語聴覚士などさまざまな専門職種と連携を取りエビデンスに基づいたケアに取り組んでいます。お食事の飲み込みが悪い方や経管栄養等を使用しての食事を取られる方には看護師や言語聴覚士等、その方にあったケア方法を検討し、他職種協同のアプローチを心がけています。またご家族との連絡にはノートを用い、その日の利用者さまのご様子の報告や自宅での介護相談などの応対しています。

タクティールケアの導入
%e6%89%8b%e6%b5%b4手浴ではタクティールケアを取り入れています。保清するとともに、手の平や指の股を広げやすくなるよう努めています。ご家族からは「笑顔や発語が多くみられるようになった」 「手が動きやすくなった」などの嬉しいお言葉を頂いております。
詳しくは→「タクティールケア 日本スウェーデン福祉研究所

 

廃用症候群への対応%e9%9b%a2%e5%ba%8a
この症状は筋肉だけでなく内臓や血管などにも影響を及ぼしてしまいます.そのため、できるだけ寝たままにならずメリハリのある生活を行うよう努めています.しかし、急な離床時間延長は、かえって徐々に低下した体力には悪影響になってしまいます.そこで,他職種と連携を図り、少しずつその方に合わせて起きている時間を長くしするよう努めています。また、離床時間が長く感じないよう、他者との交流やプログラムの参加を促しています.そのような取り組みの結果、利用者さまの状態も少しずつではありますが発語や起きている時間が長くなってきています.
詳しくは→「廃用症候群サテライトケアセンター 仙台東

口まわりの能力低下防止への取り組み
%e5%9a%a5%e4%b8%8b%e4%bd%93%e6%93%8dお食事前にえん下体操を行っています。えん下とは舌や口の周り、首などの筋肉を使って食べ物や飲み物を喉の方へ送り込み、のどを通過した食べ物をさらに食道へ送り込む一連の動作のことです。えん下体操とはこの動作に必要な筋肉の体操です。
中にはご自分で体を動かすことが難しい方もおられます。その時は職員がご利用者様のお顔に触れて円を描くように頬10回→耳下腺10回→顎10回の順でマッサージを行います。それによって唾液が出やすくなり、誤嚥を予防することができます。楽しく安全にお食事を楽しんでいただくためにも、えん下体操は欠かせない存在になっています。

このように通所リハビリテーションでは体が思うように動きにくい方が安心して楽しく笑顔で生活できるように様々な取り組みを行っています。

第4回目は「動作介助が必要な方に対する穏やかで専門的な在宅生活支援」をテーマに取り組みをご紹介しました。
次回は「一番大きなお部屋」のプログラムや取り組みをご紹介します.
ご期待ください。
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーション
須増智美(介護福祉士)  野崎由里子(作業療法士)

※許可をいただいて写真を掲載しています。

第51回のぞみの会だよりー14ー

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

s__28213302

10月になり秋もいよいよ本格的になってきました。 雨の日々も多く朝晩はめっきり寒くなってきましたが、 みなさん体調は崩されていませんか?

さて、先日ののぞみの会実行委員会では以前のぞみの会に来られたことがある方に ご案内のハガキを郵送する準備をしました。 もう届いた方もいらっしゃいますか?

そして、初めてのぞみの会に参加したい!という方は是非受付にお声かけください。 お申し込みの用紙をお渡しします♪
のぞみの会もいよいよ来月となりました。 みなさんに楽しんでもらえるような会にするべく、職員一同全力で準備を進めてまいります。 たくさんのご参加楽しみにしております!

★第51回のぞみの会 平成28年11月6日(日) 9時30分~14時★
★ポスターはピースガーデン倉敷ショートステイが作成したものです

第51回のぞみの会実行委員 医事課 H

地域の元気応援団!!!

カテゴリー: 地域包括支援センター | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは。朝・晩と涼しくなり、過ごしやすい季節になりました。読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋など言われますが、皆さんはどのように過ごされるのでしょうか。
私は、全仁会の支援センターに入職して一年が経過しました。入職以前は、高齢者施設の支援に携わっていたため、在宅で暮らす高齢者支援の多様さに驚きました。支援センターの業務は多岐にわたるため、新たな発見が多く、日々新鮮な気持ちで働くことが出来ています。高齢者の皆様が住み慣れた地域で、いつまでも自分らしく生き生きと暮らせるように、微力ながら一助となれればと思っています。
子育て真最中の私ですが、支援センターでは先輩に支えられながら、仕事と子育ての両立が出来ています。一人で抱え込むと不安になることも、誰かに相談すると気持ちが晴れるものです。
老松中洲高齢者支援センターは、地域の元気応援団!!! 老松・中洲地区にお住まいの65歳以上の方の相談窓口となっています。お困りのことがございましたら、お気軽に相談下さい。

支援センター M・S

第51回 のぞみの会 ~歯科より~

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

最近、雨の降る日が多くジメジメした日が続いていますが、皆さん体調など崩されていないですか?
気候も涼しくなってきて秋の気配を感じています。体調管理に気をつけて下さいね。

さて、11月6日(日)にのぞみの会が開催されます。今年は51回目となります。20161003
毎年、多くの方に参加していただいています。色々なブースが設けられていて参加していただいた方には大好評です。
私たち、歯科では歯科相談コーナーを行います。場所は、2階にある歯科診療室前です。
些細な質問でも構いません。お口の中で気になっていることがありましたらお気軽に声をかけて下さい。
お待ちしております!

歯科衛生士 I

第59回院内コンサート開催報告

img_8843平成28年9月26日(月)10時30分~ 第59回院内コンサートが開催され、オカリナ折井ユミコさん、ピアノ中田英仁さんが演奏されました。演奏曲目は『歌の翼に』『イパネマの娘』『パリの空の下で』『オルフェのうた』『紅葉』『里の秋』『雨降りお月さん』『旅愁』『村祭り』でした。
s__28737691
外は雨模様でしたが、しっとりとした秋の空気感の中、季節の童謡などが演奏され、ご参加の方から「とってもよかったわ。また次回が楽しみ」とのお声をいただきました。

img_8869次回は12月26日(月)の開催を予定しております。どうぞお楽しみに。

秘書広報室

 

第29回神経セミナーのご案内

29%e5%9b%9e%e7%a5%9e%e7%b5%8c%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%83%9d%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bcこのたび、下記の日程で第29回神経セミナーを開催いたします。
今回は、『認知症予防と対策』をテーマに、鳥取大学医学部 保健学科生体制御学講座 環境保健学分野 教授の浦上克哉先生を講師にお迎えし開催することとなりました。
また、当院 認知症疾患医療センター長の涌谷陽介が『認知症疾患医療センターの現状と課題2016』をタイトルに活動いたします。
医療関係者の方はもちろん、一般市民の皆さんにも分かりやすく有用なお話が伺えるものと期待しております。どうぞ皆さんご参加下さい。

◎日時:平成28年10月22日(土)  14時~16時(受付 13時30分~)
◎場所:倉敷平成病院1階 リハビリテーションセンター◎特別講演:『認知症への正しい理解と効果的な予防』
講師:浦上克哉先生(鳥取大学医学部 保健学科生体制御学講座 環境保健学分野 教授)
◎話題提供:『認知症疾患医療センターの現状と課題2016』
講師:涌谷陽介(倉敷平成病院 認知症疾患医療センター長)
◎申込締切:10月15日(土)厳守
◎お申込・お問合せ先:倉敷平成病院 認知症疾患医療センター
〠710-0826 岡山県倉敷市老松町4-3-38
☎:086-427-1111
✉:heisei@heisei.or.jp

※本セミナーは岡山県医師会生涯教育講座(1.5単位)に認定されています。
(カリキュラムコード:【話題提供】12/地域医療 【特別講演】11/予防と保健 29/認知能の障害)

JA岡山西「吉備路農業祭」 に参加してきました

9img_1081月24日(土) JA岡山西山手直売所広場にて吉備路農業祭が開催されました。全仁会グループスタッフ、看護師1名、作業療法士1名、介護福祉士2名、事務2名の計6名で参加してまいりました。JA岡山西と倉敷平成病院とは広報誌「なごみ」などを通じて交流があり、この度、地域の方々のお役に立てる場の提供をお願いしたところご快諾いがだき、参加が実現しました。

年に1度の農業祭では、農協の新鮮で安全な野菜・果物の販売に加え、お祭り気分を盛り上げるかき氷、ちらしずし、焼きそば、綿菓子などの屋台が出店していました。その他にも地域の方々のヒップホップダンス、園児たちによる演奏、備中神楽や餅まきなども行われ非常に活気のあるお祭りでした。img_1084
さて私たちは健康や介護相談コーナーで、血圧測定などを行い様々な相談に応じる場を頂きました。お越しいただいた方ほぼ全員(100名以上)が倉敷平成病院の事をご存知で、健康と福祉への関心の高さが伺えました。私たちの医療や介護は地域の方の支えになっていること、また、地域の方々に私たちも支えて頂いていると思います。私たちは「救急から在宅まで何時いかなる時でも対応します」のビジョンのもと地域の皆様への安心で質の高いサービスを目指し、お役に立てるよう精進します。

今後もイベントを予定しています。ぜひ地域のイベントで全仁会グループ(倉敷平成病院)スタッフを見かけられた際は気軽にお声かけください!
通所リハビリ 介護福祉士 K

 

倉敷老健 敬老会 開催報告

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b01今年は台風の影響で雨の多い秋となりました。朝夕がすっかり肌寒くなりましたが、夏の疲れが残り免疫力が低下している時期なので風邪などひかないようご用心下さい!!%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b02
さて今回は、9月14日に開催された『倉敷老健 敬老会』の様子をご紹介させていただきます。
ゲストとして参加して下さった鈴木名誉院長から皆様への祝辞で開会となりました。老健には最高齢103歳の方が居られますが、敬老会では代表して77歳(喜寿),80歳(傘寿),88歳(米寿),90歳(卒寿),99歳(白),100歳(百寿)の方をご紹介させて頂きました。
%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b03お祝いの品として日頃の写真や職員からのメッセージでデコレーションされた色紙がプレゼントさせて頂くと、皆さんとても喜んで下さいました。
今後も、『秋祭り』に『のぞみの会』とイベントが満載です。入所中の皆様に充実した秋を過ごしていただけるよう頑張ります。

倉敷老健 リハビリ職員 D