百から百から

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11月4日に井原市立田中美術館「開館50周年記念特別展」 平櫛田中没後40年―美の軌跡―を見に行きました。

以前にも訪れたことがありますが、今回は特別展ということもあって、木彫を主体にブロンズ像、石膏原型など多彩な作品を鑑賞することができました。六代目菊五郎をモデルにした鏡獅子の製作途中を思わせる原寸大の試作木彫の展示は興味深いものでした。全高2メートルを超えるこの鏡獅子を完成させたのが86歳であり、その後も100歳を超えても製作を続けて107歳で亡くなる直前まで創作されていたことに感動を覚えます。

「不労 六十七十ははなたれこぞう おとこざかりは百から百から わしもこれからこれから」 と毛筆の書をよくかいておられた事は有名です。とても比較にはなりませんが私も昨年70歳を過ぎてからこの言葉が身に沁みるようになりました。(この書を印刷した扇子を買い求め自宅玄関に置き毎朝自分に言い聞かせています。)
当院を受診される方が「もう90過ぎまで生きたし、早くお迎えが来ないかと思っている」と言われることがあります。「そんな事はないでしょう」と返して来ましたが、これからは、「男ざかり(女ざかり)は百から百からですよ。平櫛田中さんの心意気を見習いましょう」と話して行こうと思っています。

ちなみに私の祖父(1883年生まれ 1988年105歳没)は、私たち孫が成人を過ぎた頃に、「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り」と言っていましたがこれは渋沢栄一(1840年生まれ 1931年91歳没)の言葉「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら百まで待てと追い返せ」の一部でした。今、私は働き盛りです。

平成南町クリニック 玉田