スーパーミラー

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

先日、録画していた映画を見ました。
少女が、なりたいものに変身できる鏡を手に入れるお話でした。少女は大人になって、慣れないヒールを履いて、躓いて、大きく飛んで転んでしまいました。映画だったので、「いたーい!」で済みましたが、現実はそうはいきません。捻挫や骨折をしていたかもしれません。

このような痛みに対して、内服薬としては、主に以下のような鎮痛薬が使用されます。

・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)…ロキソニン、セレコックスなど
末梢で、シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害して、発痛増強物質のプロスタグランジンの生合成を抑制したり、発痛物質のブラジキニンの感受性を低下させたりして、鎮痛効果をもたらします。ただし、プロスタグランジンには胃粘膜保護作用もあるため、胃腸障害などの副作用に注意が必要です。

・アセトアミノフェン製剤…カロナールなど
中枢へ働きかけて鎮痛効果をもたらすと考えられています。NSAIDsよりも胃腸障害や腎障害の副作用が少なく、NSAIDsが使用しにくい患者さんへも適しています。

・オピオイド鎮痛薬…トラマール、ワントラムなど
中枢神経内に広く分布しているオピオイド受容体に結合して、痛みの刺激が伝わるのを抑制します。慢性疼痛などに使用します。吐き気、眠気、便秘などが起こる可能性があるため注意が必要です。吐き気や便秘を予防する薬を一緒に使用することもあります。

映画の中で、少女はなりたい大人について考えます。自分はあの頃どんな大人になりたかったのか。そんなことを考えながら、今日も働いてきます!

薬剤部 P

自律神経を整えましょう

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

4月になり、日中は半袖で過ごせるくらい暖かくなりました。季節の変わり目真っ只中ですが、みなさん体調は崩されていないでしょうか?

春は「体がだるい」「イライラする」「やる気がでない」など心身の不調を感じる方が多いようです。春が1年で1番寒暖差が激しい季節です。これらの不調は朝晩の寒暖差や環境の変化によるストレスから生じる、自律神経の乱れが原因かもしれません。

気温の変化に応じて体温をコントロールする自律神経は、寒暖差が激しくなるとストレスがかかってしまうため、自律神経が乱れる原因となるのです。また、自律神経は体温だけでなく内臓など体の器官をコントロールしています。そのため、自律神経の乱れは、気分の浮き沈みや内臓の働きの悪化などの不調にもつながります。「夏バテ」ならぬ「春バテ」ですね。

では、自律神経を整えるためにはどのように対処したらよいのでしょうか?次のことに気をつけてみましょう。
●決まった時間に起床し、朝食を食べる。
●体温調節ができる服装を心がける。
●良質な睡眠をとる。
●ストレスを解消させる。ストレッチやウォーキングなど身体を動かすことで気分転換を図ると心身がリフレッシュできますよ。

※症状が改善しなかったり、辛すぎる場合には、必ずかかりつけ医に相談してくださいね。

訪問看護 K

ショートステイとは

4月に入り、春らしい暖かい季節となりました。

コロナ感染拡大も心配な状況ではありますが、体調を崩されてはいないでしょうか?

さて今回は、改めてですが“ショートステイ”について紹介させて頂こうと思います。

ショートステイは、介護保険のサービスで、要支援・要介護の認定を持たれている方が短期間泊まることができる施設です。

冠婚葬祭の際や、介護されている方の休息、ご家族が入院された時等にご利用して頂けます。

倉敷在宅総合ケアセンターショートステイでは、介護・看護・リハビリでご利用者様のサポートを行っています。

ご利用中も感染対策を行いながら、お食事の提供や入浴の実施、日中は体操・脳トレーニング等のプログラムをご用意しています。

ご利用について適宜相談も受け付けておりますので、サービス内容の詳細や気になる事があればお気軽にご相談ください。

ケアセンターショートステイ Y

春の日差しで骨を丈夫に

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

4月になり暖かい日差しがとても気持ち良くて、ちょっとお出かけしたい気分になりますね。先日、検査時に患者さんと会話していた時のこと。平成病院駐車場の桜が綺麗なことからお花見の話になりました。患者さんが、「昔はお弁当持って花見をしていたけど、今はお弁当持って花見することもないなあ。」
コロナ禍。そう言えばそんな楽しみ忘れていたなと、週末、近所に子供とおやつを持ってお花見に。うららかな春の日差しが心地よく、誰もいない桜の木の下で春を満喫してきました。

春はお出かけの時、紫外線も気になってくる季節。女性はしみを気にして紫外線にあたらないようにする方は多いですよね。でも、紫外線、悪い面ばかりではありません。ビタミンD合成に重要となり、紫外線にあたることにより皮膚で合成、体内へ吸収されます。その他、ビタミンDは魚やきのこなどの食べ物の摂取によっても合成されます。体内に取り込まれたビタミンDは肝臓で25水酸化ビタミンDに変換されて、血液中を循環します。腎臓で活性型の1,25(OH)2Dへ代謝され、小腸、骨、副甲状腺などの標的臓器に作用することで血中カルシウム濃度の調整を行います。
ビタミンDが低下した状態が続くと、小腸からのカルシウム吸収が低下し、副甲状腺ホルモンの分泌が高まって骨吸収が亢進する一方、骨形成は低下してしまいます。そして骨が脆くなり骨粗鬆症となってしまいます。

現在ではスキンケア商品が広く使用されているため、多くの方がビタミンD欠乏状態にあることには驚かされます。
地域により日差しの強さに差があると思いますが、夏には木陰で30分程度、冬には1時間程度を目安としたらいいそうです。もちろん、紫外線だけに頼るのではなく、食事からの摂取も重要です。骨粗鬆症予防にはカルシウムもたっぷりと摂りましょう。

ビタミンDは血液検査で分かります。当院検査部にて測定可能ですよ。気になられる方は一度、医師に相談するのもいいかもしれませんね。
骨を強くし、丈夫な体を作っていきましょう。

 

参考文献・ホームページ
臨床検査を使いこなす 日本医師会
ビタミンD[25(OH)D]の検査と骨 BML
骨粗鬆症ってなに? 骨粗鬆症財団

 

検査技師NY

「働きたい病院」ランクイン

カテゴリー: 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

多くの医師が登録している日本最大級の医療従事者専用サイト【m3.com】のコラム・ニュース『DoctorsLIFESTYLE』におきまして、「医師が「働きたい病院」 “人気急上昇”ランキング」内で倉敷平成病院がランクインしました。

医師を対象に昨年12月に実施されたアンケートをもとに、各地の都道府県で大きく順位を伸ばした病院について紹介されています。(対象病院:病床数200以上の施設のうち、事前投票によって絞り込まれた病院650施設)

全体的な傾向として、コロナ禍での医療提供体制に共感を集めた病院や、医師の働きやすさに配慮を凝らしている病院などが前回実施時よりも順位を伸ばしている形となっているそうです。

1000床を超える大病院が充実し、医療激戦区とも言われる岡山県南部において、医師に「働きたい」と思っていただけたことは大変名誉なことです。
今後も、医師をはじめ医療従事者が働きやすい環境づくりを通して、なにより地域住人の方にとって信頼のおける病院として成長していきたいと考えております。

【m3.com】『DoctorsLIFESTYLE』(当該記事はこちら)
(全国版)https://www.m3.com/lifestyle/1031531
(中四国エリア版 22位)https://www.m3.com/lifestyle/992253

※サイトのご紹介・引用のご許可をいただいております。

#病院 #医師 #倉敷 #岡山 #働きたい

運動による血糖コントロール

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

血糖値をコントロールすることは糖尿病の進行を予防する上でとても重要です。今回は血糖を上手にコントロールするために運動の観点からお話しさせていただきます。

○運動の効果
運動を行うことで短期的にも長期的にも血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
・短期的には食後に運動を行うことで血液の中の糖を筋肉が使用し、食後の高血糖を抑えます。
・長期的には運動が習慣化することで筋肉量がアップし、またインスリンの効きやすい体となるため血糖を抑えやすくなります。

○運動の種類
主に有酸素運動(会話しながらでも歩ける程度の負荷)と無酸素運動(筋力トレーニング)がありますが、血糖を抑える目的であれば有酸素運動の方が効果が高いと言われています。

○運動のタイミング
糖尿病の方は食後に血糖が高くなりやすいです。そのため食後に運動をすることをおすすめします。
また、空腹時に運動すると飲んでいる薬によっては低血糖となり発汗や手の震え、無気力感や痙攣などを生じることがあります。また空腹後に運動するとその後食事をした際に血糖の上昇を助長させてしまう可能性があります。空腹時の運動はデメリットが多いため運動は食後に行うようにしましょう。

今回は血糖を安定させるために運動の観点からお話させていただきました。
なかなか運動する習慣を作るのは大変かもしれませんが、散歩をするには快適な季節です。
是非食後に10分程度のウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

理学療法士・糖尿病療養指導士 Y・K

【理念を胸に地域医療へ貢献~山陽新聞プレミアム倶楽部2022に高尾理事長のインタビューが掲載されました】

カテゴリー: お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

令和4年度が始まって一週間です。桜もそろそろ散り始めました。
「理念を胸に地域医療へ貢献」というタイトルで4月1日付の山陽新聞に「山陽新聞プレミアム倶楽部2022」として、当院高尾理事長のインタビューが掲載されました。 このたび、山陽新聞プレミアム倶楽部のホームページにもインタビュー内容が掲載されました。是非ご一読ください。

https://c.sanyonews.jp/various/premium/interview.php…

※岡山の有力企業、教育・医療機関が、郷土の活性化や地域貢献をともに考える組織として発足した「山陽新聞プレミアム倶楽部」は、本年度で15年目を迎えました。本特集では、郷土の発展に尽くす趣旨に賛同され、参加いただいた会員のトップインタビューを掲載しています。

秘書広報課

4月のカレンダー

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

毎月作っている手作りカレンダーの4月は、これです! 何に見えますか?

ご利用の方は、カレンダー作りと聞いて「4月は何の飾りを作るんかな?」「4月は桜しか思い浮かばんから、桜じゃな!」など言われていました。
しかし、そんな予想を裏切って、『ヒヤシンス』の花を作りました。『ヒヤシンス』は春の花なんですよ。

『ヒヤシンス』は漢字で書くと「風信子」、花言葉は「スポーツ」「ゲーム」だそうです。
花色は白、赤、黄などが定番ですが、その他にピンクや紫、青、オレンジ、紅色などもあり、色の濃さなども少しずつ異なるものがあります。
色によって花言葉も違うそうです。赤は「嫉妬」、白は「控えめな愛らしさ」、紫は「悲しみ」、青は「変わらぬ愛」、黄は「あなたとなら幸せ」、ピンクは「淑やかな可愛らしさ」だそうです。みなさんはどの色がお好きですか?

カレンダーのヒヤシンスは、リボンテープで作った小さい輪っかを花びらに見立てて形を作ることでヒヤシンスを表現しました。
ヒヤシンスに見えるでしょうか? きれいに出来上がっているでしょうか?
デイサービスから帰られる時に事務所に寄って、「見て見て! こんなの出来たよ。」と嬉しそうに職員に見せてくださいました。
作ったカレンダーは居室に飾られているようですが、あるご利用の方の居室を尋ねると、壁一面に過去に作ったカレンダーが貼られていました。今回のヒヤシンスも飾られるんでしょうね。
さて、5月のカレンダーの飾りは何になるんでしょうかね?

   デイサービスドリーム Y

栄養科通信176「骨粗鬆症の治療、二次性骨折の予防は倉敷平成病院OLSにおまかせ」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

「骨粗鬆症を持つ大腿骨頸部骨折患者では再び骨折するリスクが高いことから、専門的な治療・指導管理による骨折予防が重要」という考えから、今回2022年4月から継続的な二次性骨折予防に係る管理料が新設されました。

高齢化が進み、転倒して骨折してしまう高齢者は多く、骨粗鬆症の患者さんも増加していますが、
〇「大腿骨頸部骨折の骨粗鬆症患者」では生命予後が芳しくない
〇初回の骨折が2次骨折のリスク因子である(1度骨折すると骨折を続発しやすくなる)
〇骨折・転倒は要介護が必要となる大きな要因となっている
ことが分かっています。

そこで、
①2次骨折の発生リスクが高い者を特定する
②2次骨折リスクを評価する
③投薬を含む治療を行う
④患者のフォローアップを行う
といった流れによって2次骨折予防を目指す「FLS」(骨折リエゾンサービス)が我が国でも始まっています。

実は倉敷平成病院でも、すでにOLS(骨粗鬆症リエゾンチーム)が活動しています。
整形外科医師、病棟看護師長、外来看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士で入院中の骨折患者さんに対して骨粗鬆症の評価を行い、投薬を含む治療、リハビリ後の退院後の治療継続のフォローまでカンファレンスを行っていたので、新設の管理料に対してもすでに対応できているのですが、診療報酬改定にともない一層力が入ります。骨粗鬆症マネージャーの資格も看護師2名、管理栄養士1名が取得しています。

これからも、患者さんが、骨粗鬆症治療を開始でき、脱落なく薬物療法を継続でき、再骨折率の低下につながるよう活動していきたいと思います。

栄養科 管理栄養士 A子

 

FLS:骨折患者の2次骨折予防が主体
OLS®:骨折患者のみではなく、診療所や地域での一次骨折予防もその活動に包含する。

通所リハビリでのリハビリの取組み

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

皆さんこんにちは。4月に入り桜も見ごろになり酒津公園等もきれいに咲いていてお花見もしたい季節に入って来ましたね。学生の方は始業式等でイベントが多い季節になりましたけど皆様はいかがお過ごしでしょうか?

今日は、ユニットで行われているリハビリについてご紹介していきます。ユニット間では、怪我や病気により日常的にサポートが必要ですが、移動が自立で行える方を対象としています。生活や活動の獲得と拡大を目的に、個別リハビリテーションや住宅環境の調整を行い、在宅生活を支援します。

 ユニットで過ごされる利用者様には、マシンを使用した上肢と下肢の筋力強化や可動域訓練、全身耐久性の向上を図る運動を実施していただきます。また、個別リハビリとして応用動作訓練や日常生活動作訓練、歩行訓練なども行っています。

利用者様が安全で快適な在宅生活を送れるように、それぞれの身体機能に合わせたリハビリを担当リハビリスタッフが行います。ご自宅でのご様子を定期的にお聞きし、住宅改修や福祉用具を使用する必要性があれば評価や提案もさせていただきます。また、通所利用日以外の日も運動を行えるように自主トレーニングメニューの作成とレクチャーも行っています。

ユニットでは、無理なく継続した運動が行えるようにサポートさせていただきます。周りの利用者様やスタッフと楽しく会話をしながら運動を行い、身体機能の維持と向上を図っていければと思います。今後も、新型コロナウイルス感染防止対策をしっかりと行いながら対応させていただきます。マスクを外して皆さまの笑顔が見れる日が来ることを願いながら、日々取り組みを続けさせていただきます。

倉敷通所リハビリテーション T・T